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猫の魚辞退

タイトルは長続きしないものの例え。映画・読んだ本の感想メモ。追記したり書き直したりも多いからあんまあてにならない。 日付は観た日付とは限らない。

2025'05.07.Wed
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2009'09.01.Tue
猫のあしあと猫のあしあと
町田康
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猫が末期がん告知を受けて右往左往していたしゃぎぞうです。

今ここにいるこの猫が、確かに生きてるのに、じき死ぬのも確かっていう事実に打ちのめされたのだが。
考えてみたら生きてるものはみんな、確かに生きてて確かに死ぬわけで。
期限を言われると途端にじたばたするんだよね。
その期限より先に、自分のほうが死ぬかもわからんのに。
・・・などと考えつつも、かなーりじたばたしておりました。いえ、今もじたばたしています。

で、じたばたしつつ、まちぞーの猫エッセイ。猫との生活、そしてつらい闘病。
著者の後悔や悲しみに共感して大泣き。
(あと、突然死した初代猫の死因のヒントもあった)
音楽でも、悲しい時に無理矢理元気な曲を聴くのは間違いだそうで。
その時の気分に沿う調子の曲を聴いて、そこから徐々に上げていくんだそうだよ。

「今の気分」は、(しんどいけど)その時じゃないと感じられないこととか、分からないこともあって。
それはそれで、大事にしないといけないんだろうな。

-----
もちろん、猫と闘病といっても、引き篭もっていた訳ではなくて。
仕事にもちゃんと行っているし、映画も観に行ってる。
旅行や帰省など、夜空けることはなくなったけど。

観た映画メモ。感想保留。

*風が強く吹いている
*カムイ外伝
*空気人形
*ホノカア・ボーイ
*女の子ものがたり
*ちゃんと伝える
*南極料理人
*色即ぜねれいしょん
*ディア・ドクター
*MW
*二つの世界の間で
*天国の7分間
*エクスプローディング・ガール
*アンヴィル!
*私のなかのあなた
*それでも恋するバルセロナ
*リミッツオブコントロール
*ライアン・ラーキン 路上に咲いたアニメーション
*ロルナの祈り
*レイチェルの結婚
*英国王 給仕人に乾杯!
*ホルテンさんのはじめての冒険
*レスラー
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2009'06.29.Mon
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チケットをいただいたので観た、役所広司の初監督作品。
始まったと思ったら、あっと言う間に1日1回上映に。
入ってないんだなぁ。

基本は「息子を突然失った父親の心の彷徨」。
悲しみと後悔から、息子の死を受け入れられない父親は、息子の恋人に本当のことが言えず、息子のふりをして電話をし続けてしまう。
何も知らずに電話の向こうではしゃぐ女の子。
嘘を重ねてどんどん苦しくなる男。

・・・というシンプルな話のはずなのだが、少年院から出所してきた息子の幼なじみやら、父親がトレーダー業にキチガイじみたテンションで没頭する様子やら、父親の幼い時の思い出「ガマの油売り」の幻影やら、突如襲いかかってくる熊やらが相まって、余計な味が余計過ぎて、ようわからん映画になっていた。
途中から、この話、全部うやむやになって、彼女にもほんとのことを言わずに終えるのでは・・・と不安になったほどであった。
結局、ちゃんと収拾はついたんだけど、とっちらかった微妙な後味。
出演者はいいんだけどなぁ。
もうすこし整理して、今まで見ようともせずにいて、息子の死後にようやく知る、彼の人生の輪郭みたいなものに焦点を当てた方がよかったように思うが。
・・・そうするとまんま『息子の部屋』になっちゃうかしら。

それにしてもまだメールなら分かるんだけど、電話で彼氏と父親の区別ぐらいつくのではなかろうか。
二人だけの用語やら呼吸やらがありそうなものだけど。
(冒頭の携帯での会話なんか、ほんとにそういう感じだったのに)

カップルの様子の、細かい所がよくって、この脚本の人で普通〜の恋愛物が観たいなと思った。息子はすぐに死んでしまうので、たくさんなかったけれど。
小柄な彼女がだだをこねた時に、彼氏がポケットを開いて「ほーら入るか〜?」と言うのとか、ブタのぬいぐるみだらけの彼女の部屋と、殺風景だけれど(彼女に押し付けられたと思われる)ブタのぬいぐるみが2〜3個置いてある彼氏の部屋とか、お互いの声で作った着ヴォイスにしているのとか。
あと、メールが来なくてじりじり待っているのだけど、ようやく届くと着信だけちらっと見て、すぐには読まない所とか(あるある!)。


ちなみに父親の携帯の着ヴォイスは「チェックチェック株チェック!どんなもんじゃ〜い!」で、これが鳴ると、何をしていてもばーっと手を止めて、パソコンの株価画面に飛びつくのだった。
あれが見終わった後、頭から離れない・・・。
2009'06.21.Sun
ハゲタカ DVD-BOXハゲタカ DVD-BOX
大森南朋, 柴田恭兵, 松田龍平, 栗山千明

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・・・の映画版観た。
ドラマのダイジェストではなく、ドラマの4年後という設定のオリジナルストーリー。
映画の製作進行中に、リーマンショックが起こり、世界の経済情勢が大きく変わったために、当初の脚本から大幅に書き換えたとか。

大好きなドラマだっただけに、期待よりも不安が大きい状態での観賞だったけれど、不安が大き過ぎたせいか、思いの外、楽しんで観賞できた。
「買い叩く!」「買い叩く!」「買い叩く!」というドラマでもお決まりの3連発が出た時には、「きゃー!待ってましたー!」と叫びたくなったほど。

ちょっと派遣切りのネタは、詰め込み過ぎた気も・・・とか、
松田龍平にはもうちょっと絡んで欲しかったな・・・とか、
現場に田中泯レベルの存在感の人がいたらよかったな・・・とか、
ちょこちょこと不満はあるのだけれど。

甘ったるい恋愛ネタなぞ絡むこともなく、フジテレビのドラマみたいな(笑)、大げさな演出もなく、いい声、いい演技の役者さんが火花を散らす、真剣勝負の社会派ドラマにどっぷり浸れました。

このシリーズの好きな所は、買収を仕掛けてくる側が完全な悪なのではなく、買収される企業にも、それなりの原因があるという所をちゃんと描くこと。
そして、どちらの「想い」もしっかり描くこと。
ああ、ドラマの続編も作ってもらえないものか。

そういえばこの映画、「スーツ男子萌え」とか「メガネ男子萌え」の女性にもうってつけだと思うんだけど、観客は私よりさらに年上っぽい男性ばっかりで残念。
一見難しそうだけど、「TOB」って言葉だけ知ってれば、あとはついていけるのになぁ(経済音痴の私でも大丈夫だったよ!)。
こういう映画はぜひヒットして欲しいのだけど。
2009'06.21.Sun
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地表のほとんどが水で、雨だってじゃんじゃん降るような惑星に来た時点で、宇宙人の負けなんだよ。」
・・・とデートで「サイン」を観た後に文句を言って「そんなこと言ってたら映画なんて楽しめないでしょ」と、当時のカレにたしなめられた記憶がありますが。

でも言うんだ。

そもそもさあ、連続レイプ事件の被害に遭った妻と、それによって生まれてくることになった子供をしっかり守りたいなら、公務員の仕事放り出してでも、噂好きの地方都市なんか捨てて、遠くの都会にでも引っ越すべきでしょう?
もうね、奥さんと次男が、どんなに嫌な噂や中傷や好奇の目に晒される十何年かを送ったかと、想像するだけで眩暈がしましたよ。

逃げても逃げても、事実や傷からは逃げられないわけで、逃げる手を尽くした上での次の事件だったら、納得がいくのだが、なんかね。

・・・というのは、映画でなくて原作の問題なのだけど。
そもそもが気になって気になって、なんか「感動の家族物!」とは思えなかったりした。
・・・けれども、退屈せずに観られたし、役者さんそれぞれがそれぞれの存在感を出していたし、いい映画化だったのではとは思った。

うーんうーん。

・・・まあつまり、気持ちの上で納得いかないことが多いんだ、この原作者。
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で、こちらがギンレイ2本目で、やっぱりフランスの群像劇。
観ていてキャラがぐるぐるしてくる。
さっきピアニストをやってた人が市場のオヤジに!
ギンレイは2本立ての組み合わせが合い過ぎて逆につらい場合が多い。
今度のナチスとユダヤ人もの2本も日を分けたい・・・。

こちらの方が死の色が濃かった分、逆に生命力も強かったような。
「人々の生も死も喜びも悲しみも内包して、パリは今日も」という感じ。

「恋をして中学生みたいになっちゃった老教授」がかわいらしかった。
久しぶりに、そして急に男性とベッドで抱き合うことになった女性が、ずーっともじもじもじもじしていて、「嫌なの?」と聞かれて「そうじゃないけど・・・」ともじもじしていて、しまいに「むだ毛処理してないんだけど」と告白する場面は、そうそう映画では出てこないものだけどなんかリアルだなー。
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