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猫の魚辞退

タイトルは長続きしないものの例え。映画・読んだ本の感想メモ。追記したり書き直したりも多いからあんまあてにならない。 日付は観た日付とは限らない。

2025'05.06.Tue
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2010'03.24.Wed
落語ビギナーです。
でも周囲に好きっていう人も多いし、触れたら絶対面白いのだろう。
絶対面白い、からこそ、逆にいつでも、と横に置いてしまっていた。
ちょうどWOWOWでパルコの公演をまとめてやっていたので、初挑戦。
わあ!やっぱり面白いね!という、まんまの感想でした。

パルコは新作が中心なんですね。というか新作と古典があるんですね(という知識レベル)。
私たちが新作を聞いている感覚で、"古典"をリアルタイムで聞いてた人は楽しんだんでしょうかね?

とはいえ自分はどっちかというと、古典の方が好きだった。
いや、古典によく出てくる、武士などの"誇り高い人物"を志の輔が演じる時の、殺気に近いオーラと、低〜い声が好きなのかな。背筋がすぅっとする。
恐らく、噺家さんによっては、おちゃらけた町人が何より上手な人とか、悪人が上手い人とか、どんな話が得意とか、色々と分かれるんだろう。
図書館にいくらでもCDがあるでしょうし、浅草も近い。
もうちょっと近づいてみようと思います。そろりそろりと。

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2010'03.08.Mon
森山未來祭り、番外編として、舞台を観てきました。
カフカの変身
舞台はほとんど観ないので(最後に観たのはNODA MAP番外編のTHE BEE)、それが舞台の方程式なんだよ!って箇所が陳腐に見えちゃったのはあるかも。
・・・という人の感想。

ストーリーは説明不要な、或る朝起きたら虫になっちゃってた話です。
でも「虫」をものの例えと考えると(例えば「病気になった」とか)、家計を支えてくれる息子におんぶにだっこだった家族が、息子が役立たずになったことで、右往左往し、それぞれの我が侭を主張し、大揉めするものの、やがて息子から自立して、しまいには役立たずになった息子を排除しようとする、という酷いけど十分あり得る話です。
最近ではカフカは引き篭もりを予見してた、なんて意見もあるみたい。確かに、甲虫を心の殻と考えるのもアリかも知れない。
・・・という、家族モノ喜悲劇。

舞台のセットはシンプルな金属の骨組み(一部台つき)と椅子だけ。
こういうシンプルなセット、しかも小道具も極力使わないで、マイム(っぽいもの)でやる場合、キャストの表現力にばらつきがあると、変に見えるんですよね・・・。
森山未來が演ずる「虫」はその骨組みをカサカサ登ったり、ぶら下がったり、床に降りてきて家族に悲鳴を上げさせたり。その虫っぽい動きの演技は実に気味が悪くて凄い。この人の身体能力がなければ、実現できなかった表現方法。
それに対抗し得る技量の人がいなかったので、なんか素人とプロが一緒にワークショップやってるみたいなテイストになっちゃってた気がする(お母さん役はまあまあだったけど、父と妹はあれでいいわけ?)。ついでに言うと「下宿人」が、身体能力以前の問題として、物語から凄まじい浮き方をしてたんだけど、「笑いが取れたんだから全部OK」なんでしょうか。ああいう笑い、必要だったんでしょうか。

あとは、いちいち入る効果音がうるさいとか、小道具をもっと工夫して欲しいとか(原作では虫を追い払うのにステッキを使うんだけど、竹竿だった!東欧の物語をやるのに竹竿って!!!)、もっと古めかしい単語を選んで欲しかった("ホワイトソースがたっぷりかかったシチュー"とか、"解き放す"とかちょっと耳に障った)とかは、個人の好みかなぁ(脚本は英語→誰かが翻訳→日本語だったんだろうか。訳す人フィルターがかかっちゃったのかも知れない)。

いまひとつ入り込めずに、「とりあえず虫だけは凄い!虫を観よう!」と、だんだん視線は舞台で何が起ろうとも森山くんにフォーカス。
料金の全ては虫に払った!
何故か2列目真ん中という近過ぎる座席だったため、むしろ前の方で何かが起こってて、奥に虫がいる状況でも、虫だけを堪能できました。やれやれ(ハルキ風)。

「この家族ひでー!かわいそうなグレゴール!」って後味は原作と変わらないのに、なんだかなぁ、というもやもやが残った。
キャストが違ったら全く印象違った気がする。
全員プロのダンサーとかで観てみたいなぁ。

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作 フランツ・カフカ
脚本・演出・美術・音楽 スティーブン・バーコフ
出演 森山未來 穂のか 福井貴一 丸尾丸一郎/久世星佳/永島敏行
2010'02.10.Wed
ちょっと前に、NODA MAP第14回公演の『パイパー』をWOWOWでやってたので、録画して観た。
出演は、松たか子、宮沢りえ、橋爪功、野田秀樹、佐藤江梨子などなど。最近気になる、田中哲司さんも出てた。気になる人はみんな舞台の人だなぁ・・・。

火星に暮らす姉妹が主人公のSF。
地球から人間が移住してきてから1000年。火星はすっかり消費の限りを尽くされ、荒れ果てていて、地球からの助けも来ない。
火星がこんな風になってしまったのは何故なのか、その謎を探る妹。
・・・という、SFとしてはよくある話なのだけれど。

やっぱりその物語を「どう見せるか」で舞台はその魅力を発揮。
「文明」というものを象徴する「パイパー」という人工生命体?機械?の動きや、死んだ人の記憶が封じ込められている「死者のおはじき」で過去に遡れる設定が独特で、野田秀樹の世界にからめとられました。もちろん独特の台詞にもうっとり。
宮沢りえって舞台でも凄いね!(舞台のほうがむしろ声がいいかも)

とはいえ、映画は大好きなのに、舞台はあまり観ない。
別に嫌いではなくて、NODA MAPは第一回の『キル』を観に行って、めちゃくちゃ感動したのを覚えている。でも何故か続かないのだよなぁ・・・。

前に萩尾望都が、「実際に舞台で観た作品をテレビで観ると、人間の目がいかに自在に空間をとらえるかがよく分かる」、みたいなことを話していた。
確かにテレビで観る『パイパー』は、カメラとスイッチングで視界は導かれ、限定される。誰か役者さんがアップになれば、バックで動いている群衆の姿は分からないなど、必ず全体を観るように作られているはずの舞台が、一部しか観えない。もどかしい。
でも、実際に観たら、観るものが多過ぎて、ぐるぐるしてしまうことも確かで。
大掛かりな舞台は特に、セットにおお!群舞におお!などと感心したり、細かい所や人の動きに気を取られているうちに、肝心の物を見落としてしまったりもして、視線が定まらず、それはそれで疲れるのだよな。
集中力と、空間把握力が、舞台向きではないのかも知れない。

・・・・でも、行くんですけどね。『変身』に。

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苦手といえば!
先日TBSで朝再放送していた『木更津キャッツアイ』。今度こそ完走しよう!と思ったのだけど、結局挫折。
これは分かったよ、なんでだか。
登場人物が常に怒鳴っているせいです。非常にくたびれるのです。

・・・あ、舞台が苦手なのも、役者さんが怒鳴り口調だからだったりしてな・・・。

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