忍者ブログ

猫の魚辞退

タイトルは長続きしないものの例え。映画・読んだ本の感想メモ。追記したり書き直したりも多いからあんまあてにならない。 日付は観た日付とは限らない。

2025'05.10.Sat
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

2007'01.09.Tue
割と花街が舞台の話って好きなはずなんだけど。
嫌な事が沢山起こる上に、なんだか登場人物にずるずるした人が多くてつかれた。

よくあるパターンではあるのだけど、一人のクズが全部をダメにするのって、めさめさ嫌いだよ。マフィアのファミリーに一人だけバカがいて、バカだけど情があるから縁も切れなくて、そのうち大変な秘密をそのバカがベッドで女にエラぶって喋っちゃって全部がおじゃんになるとか、どうしようもないダメ人間が、がんばって幸せになろうとしてる人をどん底に突き落とすのとか。

-----
お金持ちのお嬢さんが「芸者って気楽でいいわ〜」と本気でうらやましがる台詞に、私が芸者だったら殴るなぁとむかむかしたけど、それを笑って流せてこそ芸者、か。
自分はまだまだだ。

-----
脚本を担当分けして、二人の監督とカメラマンでばらばらに撮影して後で合わせたダブル・システムてやつだそう。作り手的に余興ぽい姿勢にならないのかな。
やる意味があるのかよく分らないけど、テレビドラマに近い作り方ともゆうか(回によって撮る人が違って出来不出来にばらつきができる感じ)。

-----
山田五十鈴の手の形が、まるきり浮世絵とそっくりで、ああ、きっと昔の美人はみんなホントにああいう手をしてたんだわ!と妙に感心した。


-----
監督:成瀬巳喜男/川島雄三
脚本:井出俊郎/松山善三
撮影:安本淳/飯村正
出演:山田五十鈴/司葉子/白川由美/志村喬/草笛光子/水谷良恵/市原悦子/越路吹雪/三橋達也
PR
2007'01.08.Mon
鯉浄土 村田喜代子著
まだこれを読む年齢じゃないな、と思った。
そこに達しないと本当には理解し切れない女ごころはまだまだ深くて。
年を取るのが楽しみだ。
ああでも結婚しなかったら一生わかんないかなぁ。
またいつか読めたらいいです。

権現の踊り子 町田康著
短編もいいな。
長編も一見ぐだぐだぐだぐだしてる割にかちっと終わらせられる人だけど、それがよりコンパクトになって。
この人の世の中に対するいらいらの質と自分のそれとは似ていて。
だから読むと主人公のいらいらに共感し過ぎてつらくなるん。

-----
その他、あの廃墟から昔の"こどものとも"を引っ張り出して読んだり(みっつのなぞ、ババヤガーのしろいとり、まのいいりょうし、ぼくのぱんわたしのぱん、ことば、きょうはなんのひ、かじやとようせい、うみのむこうは、おなら、さらだでげんき、なおみ、クリーナおばさんとカミナリおばさん)。

あとマンガ。
久々に「ぼくの地球を守って」全巻読破。これ、ヲタ臭くて人には勧めづらいけど、ホントによく作ってある話だよなぁと改めて感心。長い漫画でこんなに完璧に終わるのって珍しい位ではないだろうか。いやそんなことないのかな。
読む度に泣きますよ。
2007'01.07.Sun
新幹線の騒音公害をテーマにした社会派サスペンス。
当時の様子が垣間見られて面白い。国鉄総裁、かぁ。これもまた死語。
(なんか、社会の思考回路は昔より優しくなってる気がする。
・・・いや、なり過ぎてぬるくなってるのか?)

えええ、その部分はちょっと上手く行き過ぎでは?とか、えええ、そこんとこは勘だけで物を言い過ぎでは?と微妙な突っ込み所はあるのに、息つく間もなくしっかり最後まで突っ走るのだからやっぱり作り方がきちっとしてるんだろうなぁ。
途中、もうちょっと犯人と警察の頭脳合戦みたいになった方が面白かったんだけど、最後の部分の緊迫感はよかった。

それにしてもニトロ盗まされて拘留された上に浮気されるて、ヒロインに対する仕打ちはあんまりでは。

-----
監督:増村保造
脚本:白坂依志夫/増村保造
撮影:原一民
出演:田宮二郎/近藤正臣/関根恵子/梶芽衣子
2007'01.06.Sat
姉妹の遺産相続争いって、ちょっと個人的に胃が痛くなるんだけど。

遺産を分捕ろうとキーキーいきりたつ長女役の京マチ子がハマってました。観ててもうコイツ殺しちゃえよって思っちゃう程嫌な女なんだけど、後半、かわゆい所もちらりと見せる辺りが、作り手ってば上手いなあ。
なんかこういう、キャラクターそれぞれが悪どい所も心弱い所もありますよそりゃっていう描き方ができる作り手が少なくなってるような。

若尾文子がこの役どころだったら最後こうなるんだろうなと思った通りになったのですが、飽かずに最後まで面白く観られた良作でした。

カメラが粋だなぁと思ったら宮川一夫なんですね。

------
監督:三隅研次
原作:山崎豊子
脚本:依田義賢
撮影:宮川一夫
出演:若尾文子、京マチ子、高田美和、鳳八千代、田宮二郎、中村鴈治郎、浪花千栄子
------
2007'01.06.Sat
この歌って高峰秀子だったんだ・・・!
吉野朔実の漫画のセリフに出てきた笠置シヅ子ってこの人なのね・・・!
最後の落語の場面、これが志ん生ですか・・・!
と、オハナシにならない予備知識で観た昔の歌謡コメディ映画。

犬を捨てようとしてもどうしてもどうしても捨てられない場面とか、あの人が通った後には絶対物が落ちるお約束(これのタイミングの良さって殺陣で培われたものだろうね。雑魚がふっとばされて塀にばーんと当たると、程よい間を置いて瓦がばらっと落ちる、とかああいう感じ)、とか、もう楽しくって。

序盤のどうでもいい服装から、二人の歌い手がどんどん銀座ナイズ(?)されておしゃれになってくとこや、当時の銀座風俗がかわいくて。

いかにも初恋カルピス風味で。

ああ、こういう娯楽映画、いいなぁ、と、にこにこ眺めました。

そして見終わってずーっとカンカン娘が口をついて出てきて困っちゃいます。あのちょっと鼻にかかった歌い方で。
歌って昔はこうして流行っていったものなのでしょうねえ。


-----
監督:島耕ニ
脚本:山本嘉次郎
出演:高峰秀子/灰田勝彦/笠置シヅ子/古今亭志ん生
-----
栄光の新東宝映画傑作選 銀座カンカン娘
[74] [75] [76] [77] [78] [79] [80
«  BackHOME : Next »
ブログ内検索
プロフィール
HN:
sha
性別:
非公開
アクセス解析
バーコード

猫の魚辞退 wrote all articles.
Powered by Ninja.blog * TemplateDesign by TMP  

忍者ブログ[PR]