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猫の魚辞退

タイトルは長続きしないものの例え。映画・読んだ本の感想メモ。追記したり書き直したりも多いからあんまあてにならない。 日付は観た日付とは限らない。

2025'05.10.Sat
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2007'01.22.Mon
新潮クレスト・ブックス 遺失物管理所 (新潮クレスト・ブックス)新潮クレスト・ブックス 遺失物管理所
ジークフリート・レンツ 松永 美穂

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タイトルだけで借りたもの。
もうちょっと、遺失物ひとつひとつにまつわる物語を積み重ねたような、物フェチっぽい物語を期待していたのだけれども(小川洋子の「沈黙博物館」みたいな)、そういうものではなかった。遺失物を通じて出合った人達の人間模様。人種差別や暴走族等、社会問題も絡めて。

主人公がお気楽にへらへらと世渡りしているおフランス野郎みたいな奴で(いや実際には舞台はドイツ)、読んでて不愉快になったのが難。

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新潮クレスト・ブックス 遺失物管理所
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2007'01.21.Sun
刺青 堕ちた女郎蜘蛛 [DVD]刺青 堕ちた女郎蜘蛛 [DVD]
監督:瀬々敬久

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すごいダメ映画でした。
いいんだ、ダメだろうなって思ってて行ったんだ。
でもなんでこんなんなっちゃったんだろ、この監督。

てゆーかフェチ魂のない人は、谷崎に手を出さない方がいいと思うんだけど。
せめてもっと背中の綺麗な女優さんを連れてこられなかったものか・・・。
顔はいいから「彫師が一生に一度出会えるかどうかの」という台詞に説得力を持たせるような綺麗な肌の・・・(とはいえこの女優さんは熱烈なサッカーファンらしいので、それだけでまあ許そうかという気にもなったり)。
ああそしてあの女郎蜘蛛の刺青はクオリティが低すぎやしないか。
そこだけでも素敵だったならまだ。

一部の男性から見たら、女の人って永遠にこういう謎でとっぴな存在なんだろうなーとか思ったりもした。
逆に男性の情けなさはやや過剰気味とはいえ愛情持って人っぽく描かれており、自分の好意とか善意とか正しさとかを必死で肯定しまくって、自分をどうにかこの社会に成立させている主人公とか、見ていていたたまれなくなる程の輪郭があったので、もうこれは男性視点オンリーの映画だなぁ。
こういう風に世界を観ている男の人もいるということだね。

出会い系サイトのサクラってこういう風にやってるんだ・・・という部分は面白かったのに。谷崎とか関係なく、そういう仕事をしている女の人が、自分のつく嘘の愉しさと苦しさの間でゆらゆらするような物語にしてくれた方がよかったような気がするけれど、この監督にはそういうんは無理なんだろう。

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監督:瀬々敬久
出演:川島令美、 和田聰宏、嶋田久作(←この人が気になる)
2007'01.21.Sun
リトル・ミス・サンシャインリトル・ミス・サンシャイン
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娘が出場する子供向けミスコン会場を目指し、全員負け組な一家がボロバスで旅するロードムービー。
すっっごいいい映画でした。
問題家族モノだったらイカとクジラより全然こっちが好き。
アメリカのミスコン映画って割と当たりが多いような気がする。

ヤク中で不良のエロジジイも、ニーチェにハマって沈黙の誓いを立ててる息子も、失恋して自殺未遂しちゃったゲイのプルースト研究家も、みんなかわいい。
最初は観ててムカついた、自己啓発セミナーで一発当てようとしてる勝手なとーちゃんも、しまいにはかわいい。
コンテスト目指して頑張る小さい娘は最初からかわいい。
そいで不器用ななりに、全員を愛してなんとか支えようとしてるお母さんがとにかくステキ(この存在が重要!!!)。

見終わった後とてつもなく幸せになれました。

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監督:ジョナサン・デイトン&ヴァレリー・ファリス
脚本 マイケル・アーント
出演:グレッグ・キニア/スティーヴ・カレル/トニ・コレット/ポール・ダノ/アビゲイル・ブレスリン/アラン・アーキン
2007'01.19.Fri
鉄コン筋クリート (通常版)鉄コン筋クリート (通常版)
二宮和也 蒼井優 マイケル・アリアス

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例えば同じバンドが好きでも、「どの曲が好き?」って話になると、好きな曲が全くかぶらなかったりする。それって趣味が全然違うといっても差し支えないはずなのに、「同じバンド好き同士」ってことになっちゃうん。

映画の「ピンポン」はまんまそんな感じで。たぶん作り手だって原作が好きで作るんだろうけど、私にとっては全然わかってない映画だった。自分にとってのあの作品の大事な部分と、作り手のそれとが全く違ってた。
だって主人公がポコって時点で全然大間違いじゃないですか。
ピンポンの主人公はスマイル以外ありえないよー。
でもあれはあれで、誰かのピンポン足りえて存在している。

鉄コンはピンポン以上に好きな漫画で、だからこわごわ観に行ったのだけれど、観れば観るほど嬉しくなった。うわ、作ってる人、私と同じトコがすきなんじゃないか知らん・・・?そうそう!そこはそうなのそうなの!!!
大事なところさえ外されなければ、映像はさすが日本のアニメだし、もう満足。

マンガの表現力は果てがないけれど、それでもアニメーションにはアニメーションにしかできない表現があり、それを上手く使って、ちゃんと原作に引きずられることなく凛とした「アニメーション作品」として作り上げているところも見事だ。
キャストもよかった。
どうやって蒼井優に決まったのか知れないけれど、もうあの声以外ありえない。
ああ、この台詞ってこういうイントネーションだったんだぁ、と納得させられてしまったりね。

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監督:マイケル・アリアス
脚本:アンソニー・ワイントラープ
演出:安藤裕章
美術:木村真二
声の出演:二宮和也、蒼井優、田中泯、伊勢谷友介、宮藤官九郎、本木雅弘
2007'01.18.Thu
恋愛群像劇てやつ。
岡田茉莉子がぴかぴかに綺麗。
私の伊藤雄之助は、今回はエセプロデューサー役でした。
壊れかけた床板にのっかってゆらんゆらんするとこ、かわいい。うふふ。

越路吹雪のあの怒りにね、共感できちゃう年齢になっちまったな、自分ってばって思った。

一家が住んでいる洋館がボロいけれどもステキ。


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監督:市川 崑
脚本:和田夏十/井出俊郎   撮影:玉井正夫
出演:越路吹雪/岡田茉莉子/有馬稲子/菅井一郎/尾棹一浩/伊藤雄之助
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