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猫の魚辞退

タイトルは長続きしないものの例え。映画・読んだ本の感想メモ。追記したり書き直したりも多いからあんまあてにならない。 日付は観た日付とは限らない。

2025'05.10.Sat
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2007'02.13.Tue
たばこ会社のPR担当者の、恐るべき口八丁手八丁のあの手この手を愉快に描く話。

アメリカ、怖!
戦争広告代理店を彷彿とさせる、アメリカの情報操作蔓延社会の怖さを、あくまで軽妙に描いた作品。親子愛なんかも絡めちゃったりして、すごーく上手い。
とてもとても楽しめた。

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監督 ジェイソン・ライトマン
出演 アーロン・エッカート、マリア・ベロ、キャメロン・ブライト、アダム・ブロディ、サム・エリオット、ケイティ・ホームズ
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2007'02.13.Tue
結婚してる男が不倫相手に対していかにずるいかって話(まとめすぎ)。
・・・の裏に、人生かなり運に左右されますねって話が敷いてありました。

当然の事ながらちゃんと作ってあったけど、だからといって目新しい訳でもなくて、そんなに面白くなかった。
これをアレンらしいとかゆって誉めそやすノリは分からない。

何を撮っても許される立場の巨匠が、なんでわざわざこういう話を撮ってみたのか、そっちの方に興味が湧いたり。
イギリスが描きたかったのかなぁ?
スカーレットが使いたかったのかなぁ?(確かにハマり役ではある)
無教養な貧乏人だった主人公が、一夜漬けの知識をがつがつ駆使して、英国上流階級でのし上がっていく話かなぁと思ったのだが、一瞬しかそういう描写なかったな。

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監督:ウッディ・アレン
出演:スカーレット・ヨハンソン
2007'02.12.Mon
■花よりも花の如く1〜3 成田美名子

能マンガ。
近所の神社で薪能を観て以来、また行きたいなと気になりつつも上がらなかった腰を持ち上げてくれそうなマンガで、予備知識をつけたり、作品選びにも役に立ちそう。
活字だとぐるぐるしてしまってなかなか頭に入らないことが、マンガだとするりと中に来るから不思議ね。

そして気になり出すと、急に美術館に置いてあるチラシや、ネットの情報で能が目につきだし、気がつくとそこいら辺にたくさん能楽堂があったことを知るのでした。
興味がなかった時からそれは変わらずそこに存在していたのに。
情報がいかに興味のフィルターを通して脳に届いているのかの証明だね。

能は置いておいて、成田美名子。
久しぶりに読んで、本当にこの人は、すがすがしいまでに人間の性根を信じているんだなあと改めて感じ入った。
世界にほの明るい光が差しているような、そんな感じがいつもして、希望が涌いてくる。時にそこに至るまでに本当につらい気持ちになることがあっても。

■さくらん 安野モヨ子
遊廓マンガ。ちょっと人の見分けがつけにくくて苦労。
ああ、映画にしやすそうだな、と思いました。これなら大して失敗はせずに豪華絢爛な絵を楽しめそう。
つまり遊廓ものの枠をそんなに逸脱した話ではないってことだけれども。

■レナード現象には理由がある 川原泉
なんだか久しぶりに読んだ。
変わらない川原ワールド。のんびり。

■世界の中心で愛をさけぶ(TVドラマ)
ツタヤの宅配レンタルサービスが一ヶ月無料、ということでお試しにドラマなぞ。
自分の中で凄く評価の高い「白夜行」のスタッフだったのと、原作よりも映画よりもこのドラマだけ突出して評判がよかったので、2話だけだけど観てみた。
白夜行と同様、尺に対するドラマの密度が濃くて、まだ45分経ってないのかー、と感心してしまう位。キャスティングもいい(仲代さんが出てたなんて!)。
成程・・・。
ただ、まあやっぱり原作の粗筋に対して共感しきれない分、すうすうはするんだけど。またこのチームのドラマがあったら観てみたいな、とは思った。
2007'02.07.Wed
木靴の樹 [DVD]木靴の樹 [DVD]

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会社を早退したので、毛布にくるまって2年間HDDに寝かせっぱなしだったこの作品を観た。
イタリアの貧しい小作農の4家族のつつましやかな日々を、季節の移り変わりとともに静かに描いた作品。
うわあ・・・と、手を差し伸べてしまうような、貧しいのに豊かな豊かな情景。光に、空気に、雨に、歌に、祈りに、人々のまなざしに、触れられそうだった。
長いんだけどね。長いんだけど、全く飽かずに眺めてしまった。

最後のなすすべのなさの中でさえ、きっとこの先、救いの手が差し伸べられるはず・・・!と希望を持って祈ってしまう、この心の中に光が差す余韻はなんなのでしょう(・・・もちろんやるせなさや哀しみを持って観終える人もいると思うのだけど)。


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監督・脚本・撮影:エルマンノ・オルミ
出演:ルイジ・オルナーギ、オマール・ブリニョッリ、ルチア・ペツォーリ、フランコ・ピレンガ、ロレンツォ・ペドローニ
2007'02.07.Wed
冒頭に「撃ちてし止まむ」って出るやつ(つまり戦時中の作品)。

短く言うと、小さな町に妖精のような不思議な一家が引っ越してきて、町の人にささやかだけど幸せな生活をもたらし、そして去って行く話(ほんとか?)。

一応、気の持ちようで質素な生活も豊かに愉しめますよっていう話で、お説教臭くもあるのだけれど。
それぞれキャラが立っている床屋さん、時計屋さん、写真屋さん、本屋さんなどなどの人間模様や、町内会のほのぼのした様子なんかがほほ笑ましくて結構楽しんで観てしまった。
戦時中にこんなのほほんとした映画、大丈夫だったのかしらん。
しかも、劇中で小さな女の子が提唱する「よかった探し」はどう考えてもポリアンナからの引用でしょう。戦中にアメリカの小説引っ張ってきたのかぁ・・・。
・・・大丈夫だったのかしらん・・・。

図太いユーモア感覚、といってもいいのかも。

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監督:成瀬巳喜男
脚本:八住利雄/成瀬巳喜男
出演:柳家金語楼/山根寿子/中村メイコ/横山エンタツ/花岡菊子/渡辺篤/清川玉枝
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