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猫の魚辞退

タイトルは長続きしないものの例え。映画・読んだ本の感想メモ。追記したり書き直したりも多いからあんまあてにならない。 日付は観た日付とは限らない。

2025'05.10.Sat
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2007'02.20.Tue
フランキー堺がひとり8役くらいやってるとんでもない映画なのに、妙にしっとりしみじみしたテイストになっていて不思議だった。監督が豊田四郎だから・・・?
「女から見たら男なんてみな同じ」っていう映画の主張を、フランキー堺が殆どの男性役を演じることで表したのかな、と思われる。
もっと軽妙にもできたはずなのに、勿体無いな・・・。

女優さんは全員魅力的に撮られてました。
ちょっとしか出てこない岸田今日子が異様に美しかった。

中尾ミエと坂本九のカップルの「なんとかなるよ!」な感じが好き。
この存在に未来が託されているといいますか、映画の救いになってるように思う。

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監督:豊田四郎
出演:フランキー堺、岸田今日子、新珠三千代、望月優子、水谷良重、中尾ミエ、坂本九、乙羽信子、池内淳子、淡島千景
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2007'02.18.Sun
ラピュタ阿佐ケ谷のモーニングショー津島恵子特集で観た。

殺人犯を目撃してしまったばかりに、事件に巻き込まれてしまう若い夫婦を描くサスペンス。
演出がかちっとしていて面白かったけれど、それより何より画面の構図の美しさにうっとり。
いい白黒映画でした・・・!

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監督:鈴木英夫
出演:木村功、津島恵子、志村喬

2007'02.17.Sat
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野心家の刑事と、現場大好きの人望ある刑事の対立を描くフィルム・ノワール・・・って説明で合ってるのだろうか。

静かで重たくて目が離せなくなる作品。
野心家で、親友を陥れてでものし上がって行くジェラール・ドパルデューに、映画を観ている間中、本気で死ねばいいって思うくらいの憎しみを覚えた。
奥さんを、仲間を愛して、タレコミ屋すら裏切らずにどんどん追いつめられて行くダニエル・オートゥイユのかなしみに胸が潰れるようだった。
なんだか本気になってしまう映画だった。

疲れるから二度と観たくないけれども、でも観てほんとうによかった。

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監督・脚本:オリヴィエ・マルシャル
出演:ダニエル・オートゥイユ、ジェラール・ドパルデュー
2007'02.17.Sat
63歳のやんちゃなおじいちゃんが、バイク"インディアン"で世界最速記録に挑むお話・・・という予備知識で、こつこつメカに改良に改良を重ねる過程を描く話かと想像していたのだけれども、ニュージーランドからアメリカのレース会場まで旅する様子を描く、ロードムービーだった。

ニュージーランドの片田舎と比べて格段に世知辛いアメリカで、本人の魅力でもって人に助けられ、ピンチを次々切り抜けていく様子にほのぼの。実話が元とはいえ、基本的に悪人がほとんど出てこない、ある意味おとぎ話映画で、見ていて晴れ晴れと背筋が伸びる感じ。
いい映画だった。

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監督・脚本:ロジャー・ドナルドソン
出演:アンソニー・ホプキンス/ダイアン・ラッド/ポール・ロドリゲス/アーロン・マーフィー/アニー・ホイットル
2007'02.13.Tue
■ぶらんこ乗り いしいしんじ

久しぶりに読んだら、つたない文章にびっくりした。ここからどんどん進化してるんだな。
全てに渡って「匂わす」のではなくて、あからさまで。
ぶらんこの揺れと、こちら側とあちら側の世界を行ったり来たりする弟、なんて組み合わせは分かり易すぎるではありませんか。
・・・だからといって、物語としては色褪せないんだけど。

キミはボクをこちら側の世界に繋ぎ止める唯一の存在だ、というようなことを言われたことを思い出しました。

あの時は、「自分は不幸だ不幸だ、キミはいいねえいいねえ」、と言う相手に対して(もちろんそんな不幸自慢な人は放っておけ、がファイナル・アンサーなのは確かなんだけど)、そんなことないよ私だってあれやこれや大変だし色々あったしそんなに幸運じゃありませんよ、と、相手と同じ位置に立とう立とうとして何だか自滅してしまったけれども、そんなことは必要じゃなく、両親に愛された幸せな子供として、超然として安定していればよかったんだろうな。
その方が相手のことも自分のことも救えたんだろう。


■海の仙人 絲山秋子

いるといないとはほんとうに距離のもんだい、なのだろうかと思い悩んでいる今だから心に響く箇所があるのだけれど、そうでなければ、あっという間に読み終えてしまったこの薄い本に、何にもひっかかる場所が見つからなかったかも知れない。
何事もタイミングだ。
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