2008'04.16.Wed
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確かに何かの、誰かの、オススメに基づいて買ったはずなのに、何だったか忘れた・・・。
タイトル通り「幼い頃に宇宙へ行こうと約束した兄弟モノ」。
その後、見事宇宙飛行士になった弟と、失業者の兄。
なんのかんののきっかけから、兄も再び宇宙を目指し始める・・・・という話。
宇宙飛行士って、こういう手順を踏んでなるものなんですね!という過程は面白かったけれど、物語自体はまだまだ序盤過ぎて、面白くなるのかどうかは謎。
まあ兄も世渡りが下手なだけで、JAXAの書類審査を通過するだけのポテンシャルは既に持ってるという所がミソなんだよなー・・・。
30代で何かにイチから!ってやっぱ難しいもんね、などと個人的次元で色々考える所もあったりして。
兄弟の上だから、下よりもっとできなくっちゃ!っていう変なプレッシャーを自分にかけてしまう「年長者の習性」に思い当たり、ちょっと恥ずかしくなったりする私は長女。
2巻目で判断しようと思います。うん。
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2008'04.15.Tue
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肩ひじ張ってエリート街道を驀進してきた30代の女性が、両親と親友の死をきっかけに、電池切れのように躁鬱病に。
ふとインスピレーションを感じた蒲田に引っ越し、鬱の時、躁の時を繰り返しながら、ふらふらと生活する日々を描いた映画。
ぼーっと散歩して、街の風景をデジカメで撮ってサイト作ったり、ぼんやりまったり銭湯行ったり。
うーん、こういうのにまるっと共感したら自分がヤバいぞ、と自戒しつつ観賞。
主人公を取り巻くだめ男性陣が豪華でね。紳士的痴漢に田口トモロヲ、鬱病のヤクザに妻夫木聡、主人公のもとにだらだらと居候する従兄弟にトヨエツ(しかもニヒル系じゃなくて、ヘラヘラしたキャラを演じる私の好きな方のトヨエツ)、学生時代から主人公に片思いし続けている男に大森南朋・・・
役者のアンサンブルとしても、まったり映画としても、割と楽しめました。
が。
ラストがあんまりな感じでどうしようかと思った。
結局人間はひとりだというのが紛れもない真実だとしても、これは・・・。
この後、主人公死んじゃうんじゃないの。
同じ病の人が共感して観ていたとしたら、かなり酷い精神状態になりそう。
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・・・ということで、気になったので原作も読んでみた。
(昼休みに読み終えられる位のボリューム)
こちらのラストは映画みたいなわざとらしく悲惨な感じではない。
ちゃんと主人公が、なんとかこれから先もやっていけそうな、光の見える締め方をしている。
内容はそーんなに変えてはいないのだけど、映画の方はべったりしていて、共感したくない何かがあったのに、原作はさらさらしていて、こっちなら安心して共感できちゃう。
映画の方の監督さんがロマンポルノ系の人だからかしらん。
(てゆーかこないだ観た『M』と同じ人だ!)
ちょっとした料理の仕方で全然違うものなのだなぁ、と感心したりして。
それにしても映画の意図が余計に分からなくなりました。
(追記)
原作だと主人公は、状況によって人を利用する(特に悪い意味ではなく)のだけど、完全に心を移してしまってはいなくて、それが映画になると、一人の人間に寄りかかってしまっているから、あんなにラストがよるべないのですね。
もちろん世界には寄りかからずに生きて行ける人と、それができない人といると思うのだが、監督さんは前者は描けない(思いも寄らない?)人なのか。
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この作家さんは登場人物が乗ってる車で人となりを表現する所があって、かなり自分には不利。まあたぶん映画なんかでも使われてる表現なんだろうけど。
もう一本入っていた短編でトモフスキーのポジコフネガチョフが出てきてびっくり!
2008'04.15.Tue
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この間、好きなビデオクリップについて考えていて、やっぱりSmashing PumpkinsのTry Try Tryが、陰惨だけど忘れられないなぁ・・・そういえば、監督さんが映画も撮っていて、本国公開時から楽しみにしていたのに、結局映画館で観なかったよ・・・と思い至って、宅配で探してみたらありました。
クリップの方もジャンキーのカップルが主人公だけど、こちらの映画も登場人物が全員ジャンキーで全編ラリラリ。でもクリップよりかよほどあっけらかんとしていて、ちりばめられた遊びをへらへら楽しんで観ることができました。
幻覚の表現が時々アニメだった。
ミッキー・ロークがやたらかっこよくってびっくりしたり、『あの頃、ペニー・レインと』主演の男の子がすっかり変わり果てていたり、キャストも実はなかなか豪華。
クリップの方はYoutubeに上がってて、年齢確認されたけど、ブログに張っちゃえば観られるのかしらん。
2008'04.15.Tue
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アルゼンチンの作家の短編集。
この人の作品の、熱帯夜に見る悪夢みたいなもわーんとした空気が好き。
幻想譚あり、メロドラマあり、サスペンスあり。
ちょっと一冊としては幅が広過ぎた感じもしたけれど、短編としてどれも美しく、楽しめました。
ちょうど昨年、山形ドキュメンタリー映画祭で、アルゼンチンの恐怖政治時代がテーマの作品を観ていたので(連れ去られたきり行方不明になってしまった母親の消息を、成長した息子が追う話でした)、それが背景にある短編の空気感がすんなり理解できて、「おお、こうやって何かが積み上げられて行くよ」と自分で密かに嬉しかったり。
2008'04.11.Fri
映画『スルース』観てきた。
マイケル・ケインとジュード・ロウの二人芝居。
一人の女性を巡り、夫と若い愛人が知力の限りをつくして主導権争いをする話。か。
元々は舞台、それが72年に『探偵スルース』として映画化され、本作はさらにそのリメイク。『探偵スルース』の方で愛人を演じたマイケル・ケインが、今度は夫の方を演じるという趣向。
脚本に所々穴があって、納得がいかない部分が・・・。
その穴のせいなのか、なんだか二人がウッカリさんに見えてしまう所が惜しかった。
目を見張るほどの頭のよさがいまひとつ感じられなかったというか。
しかも後半の展開が気持ち悪い・・・。
これだったらデスノート前半の月vsLの対決の方がいいかも(マンガのほう)。
あと、話のほとんどが展開される家の中のインテリアがやたら現代アートじみていたり、人物のアップが多すぎたりして、目に疲れたのも難。
元々の映画はどうだったのか観たかったのだけど、DVD化されておらず、VHSも廃盤、ツタヤのレンタルにもなし(高円寺オービスになかったらお手上げかも)。
ということでココに載っていた粗筋を参照すると、設定がちょこっと違うし、後半(私がダメだったとこ)は全然ちがーう!!!こっちの方がよかったのに・・・。
どうして変えてしまったんだろう?
(追記:今回は、妻=男っていう解釈だったとすれば一番納得いくかなぁ)
(・・・って考えると、ジュード・ロウが奥さんのもののはずのコートをさくっと羽織った時の、なんで女物の、しかもぴちっとしたデザインのコートが着れちゃうんだろって違和感に説明がつくんだよなぁ)
(・・・わーん・・・)
本作はマイケル・ケイン目当てで観たのですが、こういう成功した尊大な役柄はなんだか個人的には「私のマイケル」ではなくってですね、やっぱり『サイダーハウス・ルール』のエーテル中毒で、必要とあらばルール違反なんぞ屁とも思わない堕胎医の役とか、『リトル・ヴォイス』のうらぶれたプロモーターの役あたりがスキ・・・(だめ男好きかよ)。
他の出演作を調べていたら・・・
これの上流階級専門サギ師、マイケル・ケインだったのかー。
ハイソなカモを狙うためには、それなりの知識やマナーを身に付けないと!と、チャラいサギ師のスティーブ・マーチンを教育する所とか面白かったんだよねー。
昔、メル友さんに「落ち込んでるんでぱーっと元気が出る映画を教えてください」と言われてこれを薦めたらそれっきりメールが来なくなったのも遠い思い出・・・。
これはほんとに面白いけど、でもデリカシーって大事だと学習。
あと、日本未公開作で観てみたいなーと思ったのがこれ。
共演がボブ・ホスキンスとかヘレン・ミレンとかステキな面子。
マイケル・ケイン演じる男性の死後に、彼の友達が集まってあれこれ遺言を遂行する話のようです。
こういうの持ってきてシニア層ターゲットに上手く公開したら、日本でも当たると思うんだけどなー。
(その層にも当たらなそうな)よっぽどまったりした作りなのかしら。
マイケル・ケインとジュード・ロウの二人芝居。
一人の女性を巡り、夫と若い愛人が知力の限りをつくして主導権争いをする話。か。
元々は舞台、それが72年に『探偵スルース』として映画化され、本作はさらにそのリメイク。『探偵スルース』の方で愛人を演じたマイケル・ケインが、今度は夫の方を演じるという趣向。
脚本に所々穴があって、納得がいかない部分が・・・。
その穴のせいなのか、なんだか二人がウッカリさんに見えてしまう所が惜しかった。
目を見張るほどの頭のよさがいまひとつ感じられなかったというか。
しかも後半の展開が気持ち悪い・・・。
これだったらデスノート前半の月vsLの対決の方がいいかも(マンガのほう)。
あと、話のほとんどが展開される家の中のインテリアがやたら現代アートじみていたり、人物のアップが多すぎたりして、目に疲れたのも難。
元々の映画はどうだったのか観たかったのだけど、DVD化されておらず、VHSも廃盤、ツタヤのレンタルにもなし(高円寺オービスになかったらお手上げかも)。
ということでココに載っていた粗筋を参照すると、設定がちょこっと違うし、後半(私がダメだったとこ)は全然ちがーう!!!こっちの方がよかったのに・・・。
どうして変えてしまったんだろう?
(追記:今回は、妻=男っていう解釈だったとすれば一番納得いくかなぁ)
(・・・って考えると、ジュード・ロウが奥さんのもののはずのコートをさくっと羽織った時の、なんで女物の、しかもぴちっとしたデザインのコートが着れちゃうんだろって違和感に説明がつくんだよなぁ)
(・・・わーん・・・)
本作はマイケル・ケイン目当てで観たのですが、こういう成功した尊大な役柄はなんだか個人的には「私のマイケル」ではなくってですね、やっぱり『サイダーハウス・ルール』のエーテル中毒で、必要とあらばルール違反なんぞ屁とも思わない堕胎医の役とか、『リトル・ヴォイス』のうらぶれたプロモーターの役あたりがスキ・・・(だめ男好きかよ)。
他の出演作を調べていたら・・・
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これの上流階級専門サギ師、マイケル・ケインだったのかー。
ハイソなカモを狙うためには、それなりの知識やマナーを身に付けないと!と、チャラいサギ師のスティーブ・マーチンを教育する所とか面白かったんだよねー。
昔、メル友さんに「落ち込んでるんでぱーっと元気が出る映画を教えてください」と言われてこれを薦めたらそれっきりメールが来なくなったのも遠い思い出・・・。
これはほんとに面白いけど、でもデリカシーって大事だと学習。
あと、日本未公開作で観てみたいなーと思ったのがこれ。
![]() | Last Orders Michael Caine, Tom Courtenay, David Hemmings, Bob Hoskins, Fred Schepisi Sony Pictures 2003-01-07 売り上げランキング : 41232 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
共演がボブ・ホスキンスとかヘレン・ミレンとかステキな面子。
マイケル・ケイン演じる男性の死後に、彼の友達が集まってあれこれ遺言を遂行する話のようです。
こういうの持ってきてシニア層ターゲットに上手く公開したら、日本でも当たると思うんだけどなー。
(その層にも当たらなそうな)よっぽどまったりした作りなのかしら。
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