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猫の魚辞退

タイトルは長続きしないものの例え。映画・読んだ本の感想メモ。追記したり書き直したりも多いからあんまあてにならない。 日付は観た日付とは限らない。

2025'06.02.Mon
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引っ越しした翌日だかに買って置いてて、ようやく読んだ。
帯で賛辞を寄せている上橋菜穂子というよりは、なんとなく物語から受ける印象は、今市子の『百鬼夜行抄』に近いような。伝統行事の裏にあるどろどろしたもの・・・という題材の採り上げ方が似てるからか、単に絵の感じが似てるからか。
ヒロインのキャラクターが凛々しいのがよかった。


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普通の映画だった。
小説のビジュアル化としては大成功なんじゃないかしらん。
西の魔女役=サチ・パーカーさんを得られたことが全てかも。
セットや小道具も綺麗だった。

ちょっと前に、セットの見学だけ連れて行っていただいていたのだ。
家の裏側とか全然塗られていなくて、ちょっと薄っぺらかったおうちが、カメラを通して上手な構図でいい光をあてると、こんなにも生き生きと映画の中で存在感を持つことに、「技術」の美しさを感じられてうっとり。


なんかこのままじゃ、人は誰かが死ぬ物語じゃないと泣けなくなるんじゃないか。
なーんてふと思ったり。
この物語は本来は死をネガティブなものとして描いてないと思うんだけどなぁ。
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映像の魔術師と言われてるらしいターセム監督の作品。

*病院で入院患者同士として、青年と小さな女の子が出会う
*青年が女の子に幻想的な物語を語って聞かせる。
*現実と物語の映像がクロスする

・・・という話らしく、映画のスチールも綺麗だったしな、という程度の前情報。

構想26年、撮影4年、世界遺産13カ所を含む、24カ国以上でロケ、石岡瑛子の絢爛衣装・・・というゴージャスな謳い文句たっぷりの、インディペンデント映画だということは知らなかったので、観ていてくらくらした。
CMで異国に行ったついでなどにちょこちょこ撮り溜めていたらしく、「セットを組むお金がないから、凄いロケ地を使った」という感じか。でもイマドキのCGばりばり映像を見慣れている方からすると、ナマモノの方が迫力があって綺麗だった。
わー!あんな場所が実際あるんだ!行ってみたーい!!!

というわけで、映像はとてもとても素敵だった。

話の方は、失恋して自殺を考えている半身不随の青年が、物語を利用して少女を操り、自殺のための薬を手に入れる手助けをさせる・・・という設定らしいのだが、どうにも物語と現実が上手くシンクロせず、物語自体も適当すぎて、映像負けかなぁ。

青年が抱える「失恋した」という重荷と、少女が抱える「強盗の焼き討ちに遭い、父親が殺された」という重荷のレベルが違いすぎるのが、これはわざとなのかなぁと気になった。
後で監督インタビューを観たら、ちょうど監督自身も失恋したばかりで、がっつり青年の方に感情移入していたようだから、少女側の設定は単なる思い付きなのかも。
失恋すると、そりゃあ世界一の不幸者みたいな気分になるとしても。
でもこのヘナチョコがーッ!!!と言いたい。
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シュガー&スパイスの原作を読んでみたのでした。
肉体労働に従事する男性が登場する短編集。
とび職、ごみ収集、ガソリンスタンドのサービスマン(これが映画原作ね)・・・。

各職業について、もっとマニアックに突っ込んだ描写があるとよかったんだけど、そういうわけでもなく。
どれも「男の肉体や汗への女の勝手なアコガレ」の域を出ないような。
登場人物もみんななんだか上から目線だし、それぞれが自己完結していて勝手な感じ。

日本語は綺麗だし、上手だし、すんなり読めたけれども、好きかといわれると、うーん・・・。
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・・・の映画化である『イントゥ・ザ・ワイルド』を観てきた。
きちんとしたお家の若者が、何もかもを捨ててひとり荒野を旅し、餓死するという実話。

一歩引いて見れば、頭でっかちのコドモの暴走、なのだ。
でも、暴走族にあこがれるコドモがいるように、「たったひとり荒野で死ぬこと」をかっこよしとする見方もあるだろう。

映画は主人公を肯定も否定もせず、もう淡々と、ほんとに淡々と、家族関係に傷ついた若者が、「何か」を追い求め、ひたすらアラスカを目指す様子を描く。
旅の途中で色んな人に出会う。人と関わって、影響されたり、影響を与えたりする。
息子が行方不明になった両親は、哀しみ、哀しみの中で変わっていく。

「一人旅」の映画で実際描かれているのは、「人と人」だった。
どんなにいきがったって、結局人は一人では生きられない。
幸せは誰かと分かち合ってこそ。

最期に主人公が見出した光もまた。


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・・・とはいえ、何かに憑かれたように一人旅をし、死んでいく話の女性版、アニエス・ヴァルダ監督の『冬の旅』の方は、誰とどう出合っても、どんな恐ろしい目に遭っても、ひたすら頑固に一人で旅を続ける主人公の様子から受ける、ひたすらに「人は一人」な感じがすさまじかったのも思い出されて。

監督の人生観、みたいなものによって、この手の話は印象が全然変わってくるのでしょうね。

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主人公の父親役の、しおしおとした禿げたおっさんがウィリアム・ハートだということに、最後まで気づけなかった。好きなのに。だめじゃん私。
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