2009'03.01.Sun
![]() | 穴 [DVD] 出演: 京マチ子, 船越英二 監督: 市川崑 角川ヘラルド映画 2007-01-26 売り上げランキング : 59693 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
録画で溜めてたやつを観た。
フリーライターのヒロインが、銀行の横領事件と殺人の犯人にでっちあげられ、無実を晴らすために奮闘するサスペンス。
くるくると頭も口も回り扮装も変える京マチ子がかわいい!
まっとうに面白かったけど、これはパッケージほど「オシャレ映画」ではなかったなぁ。
「市川崑」がブランド化されているからこそでしょう。
まぁ、石井輝男が「オシャレ」にカテゴライズされることはないから仕方がないが・・・(セクシー地帯について根に持っている)。
PR
2009'03.01.Sun
![]() | スパイナル・タップ 【初回生産限定】 [DVD] 出演: ロブ・ライナー, クリストファー・ゲスト 監督: ロブ・ライナー ユニバーサル・ピクチャーズ・ジャパン 2008-12-04 売り上げランキング : 2594 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
『JUNO』の台詞で出てきて(何かの単語とかけてあったんだけど、聞き取れず)、「そういえば有名なのに観た事ない!」と思った作品。
60年代から活動しているハードロックバンドの活動に密着したドキュメンタリー・・・っぽい映画を撮るために、バンドをひとつでっち挙げた偽ドキュメンタリー。
アンプのボリュームにばっかこだわるギタリスト、ジャケットのデザインで紛糾するバンドとレコード会社(デザインなんか売れ行きに関係ない、の根拠がホワイトアルバムなのが笑える)、変死を続ける歴代ドラマー、ボーカリストとギタリストの大喧嘩、メンバーのカノジョが活動に口を出し始めてバンド崩壊、などなど、なんかどっかで聞いた実話めいたネタが盛りだくさん。
楽しめました。
バカすぎる歌詞をまんま直訳で字幕にしてあって、それがまた笑えた。
自分がツェッペリンとかエアロとか系が好きならさらによかったんだろうけど。
-----
ベースがいつも青・黄のストライプのアンブロのユニフォーム(のようなもの)を着てて、UKのバンドって設定だから、どっかのイングランドのクラブのなのかなぁ・・・とかなり調べたけど不明。
2009'03.01.Sun
![]() | ヒストリー・オブ・バイオレンス [DVD] 出演: ヴィゴ・モーテンセン, エド・ハリス, ウィリアム・ハート 監督: デイヴィッド・クローネンバーグ 日活 2006-09-08 売り上げランキング : 27564 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
(↑キャストをよく見れば夢のようなおっさん天国)
映画館でよかったと思った作品を見直そう!勝手にキャンペーン第3弾。
ストーリーは単純で、足を洗って過去を隠して平和な生活をしている元ヤクザが、ひょんな事件から昔の仲間に存在が知られ、執拗につけ狙われる、という話(仁侠ものとかにもありそう・・・)。
これは劇場で「完璧だ!」と両頬を押さえた作品(・・・って書くと暴力好きと思われそうだけど)。1時間半強の中に無駄というものが一切ない。研ぎ澄まされた美しさに痺れた。特にぎゅうぎゅう詰め込んだ感じはなく、ゆったりした印象なのに、短い尺の中で濃厚。プロフェッショナルな仕事だと思う。
暴力描写はかなり残酷なのだけど、「美しい暴力」の方が嘘だからな・・・。
こういう、「この家族がどんな関係なのか」とか、経営するダイナーが強盗に襲われた時の店主(主人公)の対応の「ただものじゃなさ」とか、関係性や性質を、説明的台詞じゃなく、ばーっとシークエンスで表現できてる作品は大好き。
2009'02.22.Sun
![]() | HOT CHILI PAPER PLUS 10 ~悲夢(ヒム)オフィシャルガイドブック~ (ホット・チリ・ペーパープラス) HOT CHILI PAPER編集部 エイチ・シー・ピー 2009-01-28 売り上げランキング : 4931 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
キム・ギドク監督、オダジョー主演の『悲夢』を観た。
韓国映画だし、他のキャストは韓国人だし、オダジョーも韓国語を喋るのかしら?と思ったら、なんと彼だけ日本語なのだ。しかも日本人の役ということでもなくて、オダジョーが喋った日本語が、他の韓国人には普通に通じるし、他の人の韓国語も、オダジョーには普通に通じる・・・という、ある意味夢のような世界。
ものっすごい変だったのだけど(敢えてオダジョーにしなくてもいいじゃんなぁ)、まあ、違和感を強く感じるのは韓国人と日本人だけだろうし、もともと本国よりも海外で評価されてる監督さんだから、別にいいのか。いいのか・・・?
もやもやと観ているうちに、そんなことはどうでもよくなった。
男がリアルな夢を観ると、その夢での行動を、男とは全く面識のない夢遊病患者の女性が実際に行ってしまう、という話。
夢と夢遊病のシンクロがどんどんよくない方向に向かう中、二人は知り合い、眠るに眠れない破滅の道へ突き進む。蝶々のモチーフが多用されていて、「胡蝶の夢」も絡んでいるんだなぁ、と思わされる。
この監督の、悪夢的というか、ぐわーんと感覚を持って行かれる感じが好きなのだけれど、本当に本当に痛そうな描写が多いのは難・・・。
それにしても。
初めてこの監督の作品を観たのは『魚と寝る女』(これも最後マジ痛そう)で、ピンク映画っぽい!てか、瀬々っぽい!と思ったものだったのに、今もこの監督さんは独自の作風を突き詰めているのに対し、瀬々敬久は『感染列島』だもんなぁ。
まあたぶん、作家性を保ちつつ、食べて行く、というのは相当難しいのだろうけど、でも惜しい・・・。
この映画の韓国の家並みが実に美しく、韓国って行ってみたいと思ったことなかったけれど、ああいうのなら行ってみたいと初めて思った。
2009'02.22.Sun
![]() | セクシー地帯 [DVD] 池内淳子, 新宮寺寛, 三条魔子, 杉山弘太郎, [監督]石井輝男 ジェネオン エンタテインメント 2008-03-21 売り上げランキング : 108978 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
シネマート六本木の新東宝特集で観た。61年の作品。
タイトルがアレだけど、バカポルノではなく、実は闇の売春組織を追うサスペンス(・・・なんだけど伝わらないね・・・)。
コラージュを多用したタイトルバックや流れるジャズからもうかっこよく、こういうセンスがルパンにつながっていくんだろうなぁ、という感じ。
新橋、銀座、浅草あたりの夜の風景も、迷宮のようで美しい。
ちょうど『黒い十人の女』と同年の作品だけれど、あちらがオシャレ映画でこちらはそうでもないのが不思議。やっぱりタイトルが悪いのかしら?
あと、女優さんが(監督の好みなのか)むっちりもっちりした人が多くて、その辺がいまひとつ今の時代に合わないのか・・・。
うーん、素敵なのに、おしゃれなのに、面白いのに、何故観客10人・・・(だったのです。しかもおっさんばっか)。
当時の新橋駅の終電が1時半だったことを知る。
昔から東京の夜は遅かったのね。
ブログ内検索
カテゴリー
最新記事
プロフィール
HN:
sha
性別:
非公開
アクセス解析