2009'03.22.Sun
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「何か面白いマンガなーい?」で、おすすめいただいたもの。
"美男子三千人の大奥"って設定に、倒錯的な変な偏見を抱いた私が下司で、男子の数が疫病で極端に減ってしまったパラレルワールドの、男女逆転江戸時代のオハナシでした。社会の主導権を全て女性が握っているという世界。
歴史に上手に合わせたかちっとした世界の構築の仕方に惚れ惚れ。
女子高女子寮出身で、全部女子で主導権握ることが当たり前、という世界で過ごしてたので、なんかこういうのも違和感なかったり(笑)。
一旦、ある程度システムが調った時代の物語を描いた後で、「そもそも何でこういうシステムにするに至ったのか」に遡る構成も上手く、どっぷり物語に浸かりました。
吉宗公(女性)かっこいー!
4巻一気読みしてしまいましたよ。
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で、これも読んでみました。
わー!東京の西側に住んでいるうちに読んでおけばよかった!
ベーグル屋さん行ってみたかったなぁ。
食い道楽な人が周りに多いので、なんか他人事とは思えず・・・。
唯一紹介されていた和食屋さんの、本店が北千住(ざっくり言うとウチ方面)にあるようなので、今度そこに行くのもいいねえ・・・(私信)。
ベトナム料理屋さんの支店も割と近所にあります。
と、いうことで、ありがとうございました!
また何かありますればー!
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2009'03.22.Sun
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独特なリズムが特徴の監督さんの処女作。北欧版『小さな恋のメロディ』だと。
本国では大ヒットした作品だそう。
大ヒットするっていうことは、ある程度一般的なノリの作品なはずで、「独特のリズム」は異文化の人間側から見た感覚であって、本国ではこれが普通、なのかもなぁと思ったり。
相手が気になるんだけど、なかなか近づけない、話せない。わざと冷たい態度をとって、後で後悔したり、直接言いたいことが言えなくて、友達に伝言を頼んでみたり、かわいい恋愛模様が続くのにきゅんきゅんなのだけど、最後突然、「大人だって大変なんだよ!」「子供にはこんな人生歩ませないぞ!」みたいなものが挿入されて終わった。
えー。
対比が見事とか、人を食った演出とかって評価されてるんだけど、なんか個人的には「そういうことで褒めとけば楽だけど、えー!?」と思った。
2009'03.22.Sun
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チケットをいただいたので、↑の、映画化を観てきた。
「彗星が地球に衝突して人類が滅亡するまであと5時間」という現在に、何十年もまえに解散したバンドや、そのバンドの曲を聞いた人や、さらにその子供が関わってくる、という話。
時系列ばらばらに描き出される各時代が、最後どう地球を救うのに作用していくのかーッ・・・という収束点がクライマックスで、各エピソードをきっちり上手に拾って、よくまとめてあったなーと思ったのだが、なんか後味が「ああ小説をなんとか映画にしましたんですのね」という感じ。
斉藤和義がやった音楽とか、キャスティングとか凄くよかったと思う。
思うんだけど、ちょっと妙ないびつさが残った。原作読んでないのに。
たぶん、原作は「小説」というものの性質を存分に活かしたものだったのだろうから、それを無理に違うジャンルのものに置き換えなくってもよかったんじゃという気もする。
2009'03.22.Sun
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健康飲料・あかじるを売り出すも、都会で惨敗して彼氏の田舎に戻ってきたカップルが主人公。
彼氏はプライドがやたら高いだけで、実際問題何の役にも立たず、売り子すらろくにできないようなダメ男で、何でもかんでも彼女に丸投げおんぶにだっこ。しかも浮気はするわ、失踪して別の女のとこに転がり込むわ。
このダメっぷりがやたらリアルで凄まじく「こういう人絶対いる!でも、何もここまで使えないキャラを映画の主人公にすることないのに!」と思ってしまうのだけれど、いやー、これは他にはないわ。ある意味。
で、案外こういう人ってフラれないんだよね・・・。
独特のテンポと生々しさがあって、なんか面白かった。あくまでも「なんか」がつくのだが。
2009'03.22.Sun
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森達也が小説の形を借りて、現在のメディアのあり方に警鐘を鳴らした本。
視聴率重視のあまり、ウケそうな深刻なニュースだけを拾い上げて騒ぎ立て、社会の不安を煽るうちに、その不安がどんどん人々の心理に蓄積され、マイナスの大きなエネルギーになって、暴動を引き起こす、という話。
先日森さんがテレビで、「統計上は凶悪犯罪の数は明らかに減っているのに、マスコミの報道の仕方のせいで、まるで増えているような気分にさせられている」というような話をしていて、そうなのかー!と思った(増えているって信じてた)。
そういうことが積み重なって、「世間は危ない」「他人が怖い」「やられてしまう」という不安な心理がエスカレートして、「やらなければやられてしまうからやれ」・・・というエネルギーになってしまう様は、実際、前に読んだ『ボスニア内戦』という実話にも通じる現実的な話なんだよな・・・。
「小説」としての完成度は決して高くはなく、でもメッセージはばりばり伝わってくる、という種類の本。
こういう形がよかったのか、(小説内にも何故か登場する)黒沢清とタッグを組んでの映像化なんかの方がよかったんじゃないのか、とか、色々思う所はあるけれど、価値のある作品だったとは思う。
それにしても、暴動のひとつのきっかけが、ワールドカップのサッカーに日本が負けたこと、というのがサッカーファンとしては非常に悲しく感じました。
国立のPVでロシアに負けたのを観たからってそんなに暴れないよ!(この辺りの点は、サッカーファン視点でも別に書きたいところ・・・)
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