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猫の魚辞退

タイトルは長続きしないものの例え。映画・読んだ本の感想メモ。追記したり書き直したりも多いからあんまあてにならない。 日付は観た日付とは限らない。

2025'05.06.Tue
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2010'03.24.Wed
天命反転住宅今月半ば、三鷹天命反転住宅の見学&ワークショップに行って来た。
場所は中央線武蔵境駅からバス(サッカーファン的には、中央線と味スタの中間、という位置)。

建築家の荒川修作+マドリン・ギンズによる、極彩色と様々な材質、角度でもって、人のあらゆる感覚を刺激しよう、というお家。荒川修作氏は、「五感」という言葉は嫌いだそう。人の感覚は無限にある、その可能性を呼び覚まそう、という考え方のようです。

とはいえ個人的には「住居」としては、好みのタイプではない。絶対に落ち着かないじゃない?
だからただ単純に、あの変な外観の家の中を観てみたい!という動機で見学には参加。
見学したのは空き室一戸+実際の使用例として事務所として利用されてる一戸(集合住宅なのです)。

室内写真は、自分で撮ったのはどうしても他の見学者さんが映っちゃってるので、詳しくはリンク先を参照のこと。
中央の部屋にキッチンが丸く埋まっていて、その周囲はざらざらでこぼこしたコンクリートの床。その部屋を取り巻いて、シャワー室、球体の部屋、丸い畳と砂利の部屋、四角い洋室がありました。
ハシゴやポール、天井についたたくさんのフックは、どう使うのかは住人の工夫次第。電気のコンセントも天井から取れるようになってたりして、省スペースの工夫もあちこちに。

下の写真は、天井の様子とシャワールーム。シャワールームの裏に回り込むとあるトイレ(お、おちつかなーい!!!)。
天命反転住宅4 天命反転住宅2 天命反転住宅3

ワークショップでは、建物の解説とともに、その「感じ方」を体験。
「天井のフックを何とか活用して、上着を片づける」
「その場に座ってみて、どれだけの素材に触れるかチャレンジ」
「球体の部屋で大声を出して動き回り、声の響きの変化を味わう」
「目隠しして、視覚を排除した他の感覚でもって部屋を歩き回る」

中央の部屋の床が、スキー場にできたでこぼこのミニチュアのようで、しかも南北で傾斜がつけてあるため、単純に「座る」「立つ」だけでも、身体がバランスを取れる位置を一生懸命探るのが分かる。
しかも、単純なコンクリートではなく、色んな種類のつぶつぶが混ざった素材。部屋の壁も、下の方と上の方、違う素材を使っていたりする。
不安定な角度、たくさんの色、たくさんの素材を、身体にシャワーみたいに浴びせる感じ。
普段使わない感覚を刺激される効果は体感できた。
あ、なるほど、こうやって、日常的には刺激されないはずの感覚を、ずーっと刺激し続けていたら、人間が隠し持っているけれど、なかなか発揮できない「何か」が、鍛えられたり、育てられたりするのかも知れないなー・・・という、可能性みたいなものを実感。なるほど。

天命反転住宅5
入ってみて、キワモノ遊園地から、明確な意図を持ったひとつの試みへと、建物の評価は一変したのでした。
あ、「落ち着かない」って意味があることなのかも!
とはいえ自分には居住はやっぱり無理だけどさ・・・。
ただ、ショートステイもできるそうなので、試しに一週間住んでみる、というのも面白いかも。
※右の写真は建物の外廊下。
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2010'03.03.Wed
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横浜美術館で開催中の束芋 断面の世代 展が3/3最終日!という情報をツイッターで得て、慌てて駆け込み観賞。
アカウントだけ取ってあったのを、最近ようやく活用しつつあります、ツイッター。
mixiボイスを眺めていて、「**なう」とか「そろそろ寝ます」とか自分実況して何が楽しいんだ?と思っていたけど、全然違うのね・・・。
興味の範囲の人をフォローしておけば、おのずと必要そうな情報が入ってくる感じが面白いなぁと思っているところ。議論に活用、とかはできていないので、まだまだ使いようはあるんだろうけど、使うかは謎。

それはさておき。
確か横浜トリエンナーレの第一回で初めて触れた束芋の作品。
かつての風刺っぽいブラックな作風ではなく、とことん自分の好きな、気になるオブジェクトを突き詰め突き詰め、煮詰め狂った感の強い展示でした。
とりわけ指フェチっぽい。長いすんなりした指ではなくて、どっちかっていうと浮世絵の女性みたいな、むにむにしていて、下手すると何か別の生き物に見えてきそうな指。
生理的に好きな人とダメな人にぱっきりと分かれそう(自分はスキ)。
吉田修一『悪人』の新聞連載時の挿し絵が一挙に見られたのもよかった。
(『悪人』映画になるんだよね・・・。妻夫木くんはイメージがなぁ・・・)

コレクション展の写真の展示がよかったので、写真家さんをメモ
都市へのまなざし:須田一政、石内都、金村修、米田知子
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